机上の空論主義者

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視覚的・聴覚的ノイズを除去する「Wear Space」を1週間使用してみた

こんにちは。

突然ですが皆さん、しなければならない作業中に漫画を読んでしまったり、別のデバイスを触りたくなったりすることは無いでしょうか?
私は気が散りやすい人間なので、しょっちゅう作業そっちのけで遊んでしまいます。。。 作業をしてても、ちょっとした周囲の人が出す音が気になり集中できないことも多々あります。雑談に絡まれる時間は無駄ですしね。

視覚的・聴覚的なノイズに対して私は敏感なようで、何とかしたいなぁと考えていました。

そんな潜在的な悩みを感じていた2年前、クラウドファンディングのサイトを巡回していたら、「Wear Space」というデバイスを発見しました。

https://ja.wearspace.info/wp-content/uploads/2018/10/wearspace1.jpg

物理的に視界を狭くし、ノイズキャンセリングのヘッドホンを用いることで、視覚的・聴覚的なノイズを削除できるというものです。お値段は3万円と高めですが、ついついついついついつい出来心で出資してしまいました。



これは一種の「印象現実感:Diminish Reality(DR)」に関するデバイスであり、数少ない製品化されているものだと考えられます。VRやARの技術は、従来はリアルには存在しないモノを仮想的に追加するアプローチの分野でしたが、DRはこの逆のアプローチの分野で、リアルのモノ(ノイズ)を知覚できないように削除していきます。つまり、音というノイズを削除し、注目対象周辺に存在する気を散らせる物を見えにくくすることで、このWear Spaceは2種類の知覚に関するDRを行なっていると言えます。

実際に、私の所属する研究室のOBの方が、VRにおける視覚情報の削減でこの作品を例に挙げていました。

そんなこんなで、人間の五感のうち視覚と聴覚が認知活動を大半を行なっているため、この2種類をDRすることによる集中力の向上は非常に期待できるのです。



さて、出資から2年の時を経て、このデバイスがようやく先月初旬に届きました!

レビュー

人生初のレビュー文章です。DRのくだりを書きたかっただけなので、いったい僕はこれから何を書けばいいんでしょうかね。


バイスの外見について

箱のサイズは、電子レンジの体積を1/3ぐらいにしたくらいでしょうか。結構デカかったです。写真なんてありません。届いた箱には{デバイス、頭を支えるためのバンド、充電ケーブル(microB)、ハンドバッグ}などが入っていました。説明書はオンラインに。

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いい感じの厚紙も同封


バイスのツバの部分は、上の方に載せた画像よりも長い印象がありました。ヘッドホン部分を除いて、全体に傷のつきにくそうな布のカバーがされています。カバーを取ると骨格が表れ、軽量化のための工夫が施されているのがわかります。カバーは洗えるそうです。
左耳側に{イヤホンジャック、電源、ノイキャン度調節、音量調整}のボタンがついています。ノイキャンの強さはスマホアプリからも操作できますが、特にこだわりがなければ本体側のボタンだけで十分そうです。
充電はmicroBじゃなくてTypeCにしてほしかったところですが、致し方ないでしょう。


専用アプリについて、毎回起動時にライセンスへの同意と、Bluetoothバイスの選択をさせられます。使用できる機能もノイキャンの度合いぐらいなので、特に使用する必要はないと感じました。


バイスの装着感について

装着したときの重さは、2時間くらいは耐えられそうなぐらいでした。ノイズ環境で集中して作業する時間としては十分な長さだと思います。 初期の頭を支える部品だと、私の頭ではズルズルとデバイスがずれてしまいました。付属のバンドを使用すると安定しましたが、部品の交換がかなり面倒くさい印象がありました。


ヘッドホン部は耳全体をギリギリ覆うくらいの穴が開いており、その周りに高級感のあるパッドがついています。柔らかくてマットな感じなので、装着していて気持ちいいです。
重要なノイキャンの能力ですが、環境音はほぼ全て除去できています。ただ、話し声などの突発的で変化し続ける音は幾分か聞こえます。そういうものだとは理解していますが。ノイキャンをしつつ音楽を鳴らすと、高音から低音まで広がりのある音が聞けました。ただ、ノイキャンを切って音楽を聴くと、低音の音量が小さくなるように感じました。まあ、1万円のヘッドホンまでしか経験したことがない私には、十分満足できる音質です。


視覚的な制限ですが、そこまで効果は感じられませんでした。私は普段からメガネをかけており、フレーム外の視覚情報はあまり入ってきていません。その状況がちょっと強まったくらいかなという印象。 変化に気づいていないだけで、無意識時はすごい効果があるかもしれないです。もうちょっと長期間使ってみないとわからないかなぁ。


あと、当然ですが寝ながらは使えません。したがって、寝る前に高音質で音楽を聴くという用途には当然ですが使えません。
また、当然ですが背後に壁がある環境で、もたれながら使用することもできません。当然ですが私は普段からそういう姿勢で活動していますので、その制限に少しストレスを感じました。

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Wear Spaceを取りに、わざわざ実家まで足を運びました。奇抜なカーテンですね。

おわりに

Panasonic発のベンチャーが生み出した作品らしいですが、とても新規性が高く需要もあるデバイスだと感じました。今回の作品で色々苦労したと思いますが、今後も常識にとらわれないデバイスを世に広めていってほしいです。私も研究室で思う存分自慢していき、積極的に変人扱いされようと思います。



ただしバッテリーに問題があることが発覚したため、早速リコール(修理・確認)されることになりました。。。早いなぁ。

また、完成予定が何度も延期されて、届くまでに2年もかかったのは遅いと感じます。大学院受験でデビューしようと考えてたのですが、もう遅いです。この遅延による心への影響は、今後のモノづくりをしていく上で重要な知見になりそうだったので、ぐちぐちと別の記事にしたいと思っています。まあ、アイデアの旬に関する話です。



余談: 最近、鼻のメガネが接触する部分が、左側だけ凹んできました。ただの肌荒れだといいのですが、このままでは鼻頭左穴空き男になってしまいそうです。