今日は生ぬるい話じゃないです。
Digital Minimalistを目指すうえで、スマホでSNSやYoutubeにアクセスできないことは重要なポイントになります。
以前、Digital Minimalistに関する書籍を紹介した際には、私が実践しているスマホ上でゲーム・SNS・Youtubeを制限する方法の概要を紹介しました。スマホでのYoutubeの制限をすることが最も厄介で、システム的な制限を何重にも掛けていることをお話ししたと思います。
今回はその制限方法の詳細をご紹介します!使用端末はAndroidです。
1つのアプリに1200円だけかかりますが、自己投資と思えば安いものです。1時間のバイトでほぼ稼げるので、パッと払っちゃいましょう。その何倍もの大事な時間を無駄にしているわけですしね。
自身の環境
使用端末
私は現在下記のような端末を持っております。普段の用途も載せておく。
- ノートPC 1台:開発や研究用。使い勝手が悪いので、少し制限を弱くしている。SNSもYoutubeも見れない状態ではある。Slackがメインのコミュニケーションツール。
- Android端末 1台:日常使い。調べ物やニュースの確認、メールの閲覧、LINEのやり取りはこの端末。
- iPad 1台:論文を読むように買ったつもり。Kindleで本を読む際や、書き物、調べ物をする際に使用。多分SNSとYoutubeも見れない。
個人的に依存の自覚がある「Twitter」と「Youtube」を中心に制限しています。(ブログの閲覧数も見ちゃう。。。)
使用アプリケーション
Android端末でのネット閲覧を制限するために、下記のアプリケーションを用います。前半の3つがAndroidのアプリで、4つ目が無料会員登録が必要なサービスです。最後の項目が一番大事かも。
- BlockSite
- BlackOut(1200円)
- 設定アプリ:Digital Wellbeingで通信設定
- Open DNS
- 屈強な決断力!!
それでは設定方法を順に紹介していきます。
設定手順
1. アプリを消す
端末に入っているアプリ数をカウントしてみてください。想像以上に多いと思います。 まあ一部のアプリにしか時間を浪費していないので、まずは不要なアプリをすべて削除していきましょう。この段階が最も抵抗があるかもしれませんが、一番大事なアプリを1つ消してしまえば、あとはジャンジャン消せると思います。私は6年前の高校2年生のときに「パズドラ」を消して以来、ほぼ躊躇なくアプリを消せるようになりました。
削除すべきアプリは、個人的には下記のジャンル全てです。
- やりこみ要素、他人との交流があるゲーム
- 大事な人とのやり取りをしていないSNS
- 動画アプリ
- 明らかに時間を"無駄"にしているアプリ
買い物好きな人は、Amazonやメルカリなどの買い物アプリも消してみてもいいかもしれないですね。
明らかに時間を無駄にしているアプリとは、例えば私であれば「Quora」という知恵袋的アプリです。一見、為になりそうな雑学的知識が身につきますが、次々と気になる記事が出てタップしてしまうUIになっており、2chのまとめ記事ぐらい長時間見てしまいます。そんなアプリは躊躇わず削除ですな。
2. Youtubeアプリの無効化
AndroidはYoutubeとの契約があるのか、アプリを削除できないようになっています。そのため、設定アプリの方からYoutubeアプリを無効化する必要があります。 ただ、その前にwifiと4Gで通信できない設定もしておきましょう。つい誘惑に負けてYoutubeアプリを有効に戻したときに、通信できない設定になっていると行動を思いとどまれるトリガーとなります。
設定項目は下記の2点です。
①通信制限の設定:WiFiとデータ通信の項目を無効化
②アプリの無効化:アプリを開けなくする
3. ブラウザを1つに絞る
後々、設定項目が多くなりかねないので、端末内に入っているブラウザアプリは1つに絞ります。ChromeかFirefoxあたりだと安定するんじゃないでしょうか。私はChromeを用いています。
// PCではvivaldiがおすすめだぞ!
4. Digital Wellbeing設定で閲覧可能時間を制限
設定アプリからネットワーク制限を設けていきます。最近のAndroidでは、「Digital Wellbeing」の設定ができるようになりました。Digitalな端末で良い時間を使ってほしいという表れでしょうか。
まあ、この設定項目では各アプリケーションの使用時間の表示や制限ができます。この設定項目の優れた点は、あるブラウザアプリにおいて一部サイトのみ閲覧時間を制限できることです。Chrome上のすべての通信を制限するのでなく、TwitterとYoutubeだけを制限することができます。
設定手順は次のとおりです。
①設定アプリからDigital Wellbeingの項目を開く
②「ダッシュボード」からアプリの一覧を見る
③1つだけ残したブラウザアプリを選択(ちゃんと1つに消せよ)
④サイトから「Twitter」と「Youtube」関連のURLを探し、タイマーを設定する
5. BlockSiteを導入
ここでアプリをまとめて入れておきましょう。入れるのは「BlockSite」「BlackOut」「OpenDNS Updater」の3つです。
ここで導入する「BlockSite」では、アプリケーションの起動とサイトへのアクセスを制限することができます。私は「Twitter」「Youtube」「niconico」へのサイトアクセスを制限しています。アプリはすでに全部消しているので設定不要です。
ちなみに、制限対象にアクセスすると、おばあちゃんやゴキブリとかの画像が表示されます。個人で使う分には不快な気持ちになるだけで済みますが、人に見せてる時にこの画面が現れると恥ずかしいですよ!
6. BlackOutを導入
続いて設定するのは、決められたスケジュールの間、アプリを起動制限できる「BlackOut」というアプリです。BlockSiteでもアプリの制限を設けられますが、BlackOutでも2重に制限してやります。
課金をしないと日常生活に支障が出るアプリなので、1200円の課金推奨です。課金をしない場合、電話以外のすべてのアプリケーションが起動できなくなります。課金後はホワイトリストが設定できて、日常利用にはまったく支障がでません。
設定内容は ↓ 図の通りにします。
①制限する時間帯を追加していきます。ここで重要なのが、完全な終日設定をしないことです。新しくインストールしたアプリは、自動的にBlackOutのホワイトリストにチェックされず使用できません!制限スケジュール外でなければホワイトリストを再設定できないため、ちょっとずつフリータイムを設ける必要があります。
②ホワイトリストは図右のような感じで、BlockSiteと内緒で残しているゲーム以外はすべてチェックします。これをしないと、ホーム画面すら開けないようになり、↓ の画面のままになります。ホワイトリストからアプリを選択するのは非常に面倒です。
7. OpenDNSを導入
ここまででも十分な制限をかけられていますが、最後に最強のネットワーク制限を設けます :)
この項目に限っては、同居人がおられる方は必ず導入を相談してから行ってください。家中の端末がYoutubeやらにアクセスするのを、ほぼ完全に遮断します。
OpenDNSとは、オリジナルの制限をかけられるDNSサーバを作れる無料のサービスです。簡単に言うと、サイトのURLを設定するだけで、そのサイトと通信できなくなる環境を容易に作れます。長大企業のCiscoのサービスらしいので、安全性は高そうですね。東京にもサーバがあるっぽい。
//「URLって何?」という人は、この設定をするには知識が足りないので辞めたほうがいいかも。
7.1. サイトの設定
この ↓ ページで紹介されいてる通りに初期設定を行います。
blog.webcontent.jp
ただし、設定内容は ↓ 図のようにドメインのみで指定しないと、意図せぬ制限がかかる可能性があるので注意してください。サイトの登録をしてから、設定の反映まで最低3分程度待ちましょう(1日待ったこともある)。
TwitterやYoutubeは、PCとスマホ用に複数ドメインが存在するので、抜け目なく登録していきます。
私が制限をかけているサイトは、この4要素です。
①SNS系
②動画系
③漫画系
④その他
7.2. ルータの設定
家中のネットワークに制限をかけるため、一番元となるルータに設定を加えます。私はBuffaloのルータを用いているので、その設定方法を述べておきます。
手順は下記の通りです。
①まずブラウザからルータにアクセスします。個人の環境によって値は異なりますが、「192.168.0.1」か「192.168.1.1」か「192.168.11.1」かのIPアドレスを上のバーに入力すると、大抵アクセスできるはずです。ログインもしてください。
②「詳細設定」を選択し、Internet設定を開きます。
③OpenDNS用のグローバルIPアドレスを設定します。この値は公式的にプライマリが「208.67.222.222」で、セカンダリが「208.67.220.220」です。
④うまく反映できているか確認。
7.3. スマホの設定
「OpenDNS Updater」を使ってスマホ用の設定もします。
ログインして下記のような状態になれば問題なく動作するはずです。
おわりに
「僕が考える最強のAndroid端末使用制限」紹介でした。今回紹介した方法では一部の限られた箇所のみを制限できるため、"スマート"フォンのまま使用し続けられます。制限を回避する方法はいくつかありますが、意味がなくなるので教えてあげません! 自分で考えて、解除して、後悔して、強くなってくださいね ;)
あと本当は、BlockSiteで制限する対象には、「設定アプリ」と「Google Play」も含めたほうがより強烈な制限を設けられます。使い勝手が悪くなりすぎるため設定していないですが。
ちなみに、IFTTTを使うとより頑強なAndroid端末の使用制限が実現できそうです。必要な人はいるのかな?
Digital Minimalistに関する今後の記事は、LINE関連と、Twitterアカウント2重化についての2つです。お楽しみに。