こんにちは。
先日、色々頑張ったご褒美に大量の書籍を購入しました。お金を浪費するというのは私のストレス解消方法でして、趣味にあまり時間をさけなかった期間中などにやってしまうのです。。。 そこで13冊ほど買ったのですが、Karaageさんのブログで紹介されていた「アイデアのつくり方」という本も買いました。
本記事ではその「アイデアのつくり方」を読んだ感想と、それに基づく過去開発の振り返り、変わった方法の紹介についてです。
「アイデアのつくり方」について
「アイデアのつくり方」はかなり薄い本で、60分ほどで読めました。

- 作者:ジェームス W.ヤング
- 発売日: 1988/04/08
- メディア: 単行本
まず書籍の内容を要約してみます。要約は始めてで下手くそですが、悪しからず。
評価の高い広告は高い質のアイデアから生じ、それがどのように生み出せるかという疑問がこの書籍のテーマの発端。アイデアを作ることは才能ではなく、1つの手順として表すことができる。アイデアは既存のものの組み合わせである。質の高いアイデアのつくり方には5つの手順があり、それは「対象の詳細な調査」「強制的な組み合わせ」「寝かせる」「エウレカ!!(ふとした時に思いつく)」「実行する」という内容です。対象を幅広く詳細に調査することができれば、他とは違う本質的な特徴が明らかになります。前から2つの手順をまとめたものが、現代でいうブレインストーミングやKJ法です。
この本を知らないのに、私は普段から無意識に使っていたので驚きました(笑) ただ、事前調査が深くできていないという自覚もあり、その重要性を強く認識しなおしました。文献調査は苦手分野ですが、時間が許す限り調査を欠かさないようにしたいと思った次第です。
過去開発の振り返り
本の手法を用いていた割合
自分の過去開発を思い返すと、この手法をかなりの割合で使っていました。
実際に個人開発した作品の中で、5 / 20 個は確実に提案手法を用いており、残りのうち 8 / 15個は最高の直感に従っています。 提案手法によるアイデアを用いたのは研究とコンテスト作品がほとんどで、5 / 8個が当てはまりました。研究案を持ち出すのは卑怯な気はしますが。
逆に言えば、提案手法で生まれたアイデアは、重要な場面でも使えるほど質が高いものだと考えられます。また、直感で生まれたアイデアは必ず過去の経験が基になっているため、実質的に提案手法とも言えるかも。(極論?)
まあ伝えたかったのは、大事な場面において、提案手法の5手順は実際に役に立っているということです。誰でもアイデアマンになれる手順が本当に書かれているのです。
こんな最強な5手順が書かれた本を、買わない理由はないですね?(威圧)
変わった手法を提案
しかし、アイデアのつくり方には更なる方法があると感じる出来事が2度ほどありました。それはハッカソンやアイデアソンなど、普段は参加しない多人数でのイベントでの記憶です。
そのときは、下記のような手順でアイデアが生まれました。
- 他人から、個人的に納得できない小アイデアが提案(新たな概念の導入)
- そのアイデアに対する問題点の指摘(問題点の明確化)
- 指摘した問題点をほぼすべて解決する大アイデアの出現(直感からアイデア出しの軸が決定)
- 軸がしっかりして各人から提案の嵐(アイデア爆発)
- 過去の困った経験に基づいてブラッシュアップ(アイデアの頑健化)
例えば下記のような流れです。
- メンバ:オンライン + ARで服装のサイズ感が確認できるサイト
(服に興味がないので納得できなかった) - 私:「オンラインの必要はないし、1人じゃ使えない。面白くない。」
(イベント条件に合わせて無理にオンライン要素を追加しており必然性が薄い。使用者が見えない。などの問題点の提示) - 私:おしゃれに興味があるが知識が無い人とファッションを教えたい副業したい人を繋げるサービス
(人を簡単に繋げられるオンラインの利点の活用性や、利用者の需要・供給、お金の周りなどが見える太幹が見つかる) - 全員:古着屋の巻き込みやインフルエンサーを用いた広告という観点の発生など
(わくわく爆発) - 全員:どんな使用者や機能が必要かや、お金の周りなどシステム想定がまとまる
(取捨選択は必要だが、広がった分だけアイデアの質が高いため綺麗にまとまる)
この提案手法は2手順の直感がうまくできないと意味がないですが、それを超えると物凄い広がりが生じます。
多人数では全員の異なる経験が活かされるので、多角的な方向からアイデア出しができるのでしょうね。
おわりに
季節の変わり目では、研究が変わったり新商品開発をしたりと、アイデア出しをする機会が増えるんじゃないでしょうか。
私の周りでも、後輩が研究計画する時期なので、アドバイスに非常に役立ちそうだと考えています。
実際に使っていて絶大な効果を体感していますので、質の高いアイデアが必要な人は是非読んでみてください。
私の考えた謎の5手順についても、頭の片隅に残ればと思います。
個人開発した作品について、アイデアがどうやって生まれたか、皆さんも考えてみると面白いかもしれませんね :)
ではまた。